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2018年08月30日 / , ,

これでいいのか?日本の医療  第2話 現代医療の功罪

現代の日本の医療の主体は、明治維新にドイツから導入された西洋医学を基礎にしています。1900年、日本人の平均寿命は、男性42.8歳、女性44.3歳でしたが、2016年には男性80.98歳、女性87.14歳になりました。100年間で、40年も長くなり、世界有数の長寿国になりました。これは、まさに西洋医学の恩恵と言えます。多くの病気の原因がわかり、その治療法が開発されました。いま、私たちが抱える病気、症状の約70%は、西洋医学で解決できるとされています。再生医療や、遺伝子治療により、新たに解決できる分野が広がることも期待されています。前回お話ししたように、60才までの方に対する日本の医療は、有効に機能しています。

 


一方、健康上の問題が無く、日常生活が制限無く過ごせる期間を示す健康寿命は、2016年時点で男性が72.14才、女性が74.79才でした。平均寿命から健康寿命を引いた期間は、何らかの健康上の問題があり、自立した生活ができない期間となりますが、男性で8.84年、女性では12.35年もあり、日本が世界最長です。長生きできても、入院していたり、介護を受けたり、寝たきりでは、人生を謳歌しているとは言えません。やはり、70才以上の方に対して、日本の医療は期待を裏切っています。

私たちの体を構成する細胞1個1個は、永遠に生きることはできません。細胞分裂することで、再生を繰り返しています。細胞分裂の時に働くDNAには、テロメアという部分があり、細胞分裂するたびに短くなります。テロメアが一定以上短くなると、細胞分裂できなくなり、新しい細胞を作る事はできません。人の細胞は50回分裂することができます。これを基に計算すると理論的には、人間は120才まで生きることができます。今年、日本で生まれた子供達の半分は100才以上生きると予想されています。2017年、首相官邸から人生100年時代構想が打ち出されました。人生100年時代では、日本国民はなんと80才まで働くことになるそうです。現状では、到底無理ですね。医療は、不老不死を求めて始まり、進歩してきました。不死に関しては、目標に近づいていますが、不老についてはまだまだゴールは遠いです。不老を追求するためには、西洋医学から新しい医療へパラダイムシフトを切らなければいけません。次回より、現代医療の問題点について具体的に考えます。

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