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2018年09月29日 / ,

《 教えて!朴澤院長 》これってなんの咳?

 人の体の中で、一番早く動く筋肉は何でしょうか?答えは、まぶたを閉じる筋肉です。では2番目に早く動く筋肉は何でしょう。答えは、声帯を閉じる筋肉です。目や肺に異物が入ると困りますね。異物の侵入を防ぐため、まぶたや声帯の筋肉は早く動かなければいけません。

 では、肺に異物が入ってしまうと、どうなるでしょう?むせて咳き込んで、苦しい思いをした方も多いと思います。咳は困ったものと思っていますが、実は、肺に入った異物を外に出すための大切な働きなのです。ですから、咳止めで咳を止めてしまうと、肺の中に悪い物質がとどまり、かえって病気が長引いてしまいます。むやみに咳を止めないで、咳の原因となるものを、治療することが大切です。

 急に咳がでて、喉が痛いときは 細菌やウィルスが感染した急性喉頭・気管支炎が原因であることが多いです。内科で、聴診器で胸の音を聞いたり、肺のレントゲン写真をとったり、血液検査をしても異常がでないことが多く、耳鼻科で内視鏡検査をするのが最も早い診断法です。気管支炎は、カゼ薬では治りません。正しい診断が大切です。

 1ヶ月以上咳が続くときは 肺がん、結核、百日咳などの病気をまず否定することが大切です。これら重大な病気以外で、咳が長引く原因は、慢性副鼻腔炎による後鼻漏が続くとき、アレルギーにより気管の神経が過敏になるアトピー喘息、逆流した胃酸で咳が出る逆流性食道炎、気管支炎が長引いて咳が続く咳喘息、カビの感染などがあります。正しい診断の下、適切な治療をすると、1ヶ月以内に咳は止まります。




 それでも治らないときは、 睡眠時無呼吸症候群が合併していることがあります。夜寝ているときに口を開けていると、細菌を気管に吸い込み、急性気管支炎を繰り返したり、逆流性食道炎を併発してなかなか咳が止まりません。ご自宅で睡眠中の呼吸の状態を検査すると、睡眠時無呼吸症候群があるかが簡単にわかります。

 咳が出るから、咳止めというのが最も悪い治療です。原因を突き止めて、その治療を行うと意外に早く咳は止まるものです。お気軽にご相談下さい。

 

院長 朴澤孝治

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