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2018年12月08日 / , ,

これでいいのか日本の医療?   第15話 健康増進のため、食べてはいけない食物とは

食物に、虫などの異物が入っていると大変なニュースになりますが、ほんとに怖いのは、知らず知らずに体に害になるものを食べてしまうことです。健康によい食品は、人により異なりますが、食べない方がいい食物は万人に共通です。今回は、健康増進の環境因子として、口に入れてはいけない食物のお話をします。

☆ 食品添加物大国、日本

日本では、食品添加物が449種類も認められており、世界でもその数は突出しています。日本人は、1年間で約4〜6Kgもの食品添加物を食べさせられています。誰も、食品添加物を進んで食べたいとは思いません。

食品添加物は、美味しく見えるように着色したり、ボリュームを多く見せたり、長持ちするための防腐剤、防かび剤など、様々な目的で使用されています。いつまでも硬くならないおにぎり、いつまでもカビが生えない食パン、低カロリーの砂糖抜きなのに甘い缶コーヒー、ジュースなどに、私たちは慣らされて、疑問を感じる事も無く食べています。でも、家庭で、ご自分が手作りした食品との差を考えてみて下さい。少し、怖くなって、食べるのを躊躇してしまいますね。

亜硝酸ナトリウム、サッカリン、赤色3号、ソルビン酸、タール色素、安息香酸ナトリウム、リン酸塩、人工甘味料スクラロースなどは、肝臓や腎臓の機能を損ねたり、発がん性、催奇形性により、また、免疫を低下させたり、ADHDの発症の原因となることなどより、海外では使用が制限されています。加工食品を買うときは、必ず栄養成分表示で内容を確認しましょう。


☆ 島国日本の有害ミネラル

カドミウムによるイタイイタイ病、メチル水銀による水俣病などの悲惨な公害病を経験した日本ですが、現在も、私たちは、有害ミネラルによる健康被害のリスクにさらされています。

水銀は歯の詰め物アマルガムや、防腐剤として予防接種の注射液に、また、マグロ、メカジキ、金目鯛などの魚を介して、私たちの体内に入ってきます。厚労省が推奨するマグロの許容摂取量は、1週間にお寿司2かんまでです!お寿司好きの方は、水銀の少ない白身魚や鮭で我慢して下さい。

農薬、除草剤、ひじきに含まれるヒ素、たばこ、玄米に含まれるカドミウム、塗料、排気ガス中の ふくらし粉、アルミ缶に含まれるアルミニウムは、私たちの体にとって有害です。くれぐれも、コンビニで売っているアルミの容器に入った冷凍うどんをそのまま加熱しないで下さいね。アルミが溶け出します。必ず、お鍋に移してから、温めましょう。

自分の体にどれくらい有害ミネラルが蓄積しているか、毛髪を分析することでチェック可能です。有害ミネラルは、脂肪や脳、胎児に多く蓄積します。妊娠を予定している女性は是非調べてください。もし、有害ミネラルがすでに蓄積していることがわかっても、安心して下さい。デトックスが可能です。

☆料理法に注意!終末糖化産物AGEs

タンパク質の糖化反応により、タンパク質に炭水化物が結合するとAGEsが産生されます。AGEsは老化を促進し、糖尿病、アルツハイマー病、骨粗鬆症、心筋梗塞、脳梗塞、白内障などの原因となります。糖尿病の検査で調べるヘモグロビンA1Cは、AGEsの前段階となるものです。

お肉などタンパク質を焼く、炒める、揚げるとAGEsは増加し、茹でる、煮る、蒸す事では増えないと言うように、AGEsの産生には、料理法が大きく影響します。清涼飲料水、お菓子などの糖分は、AGEsの産生を増加させるので避ける必要があります。ビタミンB、酢やレモンは、AGEsの分解を助けます。

皮膚に蓄積したAGEsを測定することで、体内のAGEs量を知ることが簡単にできます。AGEsの蓄積が見つかっても、分解し体外へ排泄することが可能です。

☆環境ホルモンに気をつけて

環境ホルモンは正式には、外因性内分泌攪乱物質と呼ばれ、内分泌系に影響を及ぼすことにより、生体に障害や有害な影響を引き起こす外因性の化学物質のことを言います。若い男性の精子の数が減少したり、奇形が多くなるなど、すでに生態系に様々な影響を及ぼしています。ダイオキシン、PCB、プラスチックから溶け出すビスフェノール、食品添加物の一部が環境ホルモンで、洗剤、化粧品、農薬などにも含まれています。

環境ホルモンの90%は、口から食物に混じって私たちの体内に入ります。環境ホルモンは油に溶けやすい性質があるので、脂肪分の多い肉、乳製品、レバーの常食を避ける必要があります。ラップは、塩ビ系ではなく、ポリエチレン系にしましょう。プラスチック容器に入ったお惣菜は、決してそのまま電子レンジでチンしないで下さい。ビスフェノールが溶け出します。コンビニで、親切に温められているプラボトル入りの飲み物を、私は決して飲みません。

☆発がん物質は、もちろん避けましょう

WHOは、アスベスト、ヒ素、ダイオキシンなど95種類の人発がん物質と、約300種の疑いのある物質を指定しています。このうち特に、DNAを直接傷害して発がんする、遺伝毒性発がん物質は、リスクが高く、1回の投与でも発がんにつながることが動物実験で知られています。

魚肉類の焼け焦げに含まれるヘテロサイクリックアミン類(HCA)と、ジャガイモなどアスパラギンと炭水化物を含む食品をフライなど高熱で調理した場合にできるアクリルアミド(ACR)ニトロサミン、アフラトキシンが代表的な遺伝毒性発がん物質です。お焦げ、ポテトチップス、フライドポテトは、かなり危険な食品と言えます。大腸癌の原因とされるハムなど加工肉は、非遺伝毒性発がん物質で、大量に食べない限り発がんのスクは低いものです。

☆海外から見直しを迫られる、日本のトランス脂肪酸消費

肥満、心筋梗塞、アレルギーの発症と関連があるトランス脂肪酸は、欧米では様々な規制がなされていますが、日本では、成分表示すら行われていません。トランス脂肪酸を多く含む、マーガリンやショートニング、外食の揚げ物などは避けた方が安全です。日本動脈硬化学会も、日本のトランス脂肪酸の使用状況に、警鐘を鳴らしています。

☆グリセミック・インデックス(GI)の高い炭水化物は食事の最後に

急激に血糖が上がると、膵臓からインスリンが大量に分泌され、血糖が急激に下がります。この血糖の乱降下が細胞を傷害し、病気の発症につながります。

グリセミック・インデックス(GI)は、血糖を上げるスピードを、ブドウ糖を100として、食材ごとに数値化したものです。食パン、ベークドポテト95、お餅90、白米、うどん85、バナナ75,パスタが60と白い炭水化物が高値なのに対して、リンゴ35、イチゴ、野菜が30と低値となっています。

食事するときは、GIの低いものから食べ始め、最後に炭水化物を摂るようにすると急激な血糖値の上昇を避けることができます。可能な限り、白い炭水化物をさける事も大切です。ラーメン・ライスのセットはお薦めしません。

会席料理では、先付け、吸い物、刺身、焼き物、酢の物、煮物、蒸し物、揚げ物、ご飯、味噌汁、水物と、食事の順番が決まっています。焼き物のあとに酢の物がでて、AGEsの産生を抑え、お野菜、お魚を食べた後に、GIの高いご飯が最後に供される、正に理想的な食事ですね。

以上、食べてはいけないもの、食べるときに注意が必要なものについて、お話ししました。健康増進のため、ご自分の口に入れる物に注意を払っていただければと思います。現代の食環境は、これほどに劣悪なのです。

次回は、毎日の食事の習慣について考えます。

朴澤 孝治

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