朴澤院長の部屋

Vol.02 東日本大震災後の心身の不調に対するホリスティック医学的対応

震災で知らされた現代医療の限界

東日本大震災後、交通網が分断されました。製薬会社の工場、倉庫が福島、茨城の海岸沿いに集中しており、医薬品の供給が途絶えました。日常内服していた薬が飲めなくなり、体調を崩す方が急増しました。被災地で必要な医薬品(糖尿病治療薬、高脂血症治療薬、抗菌薬、消化性潰瘍薬、気管支拡張薬、抗不安薬、解熱鎮痛剤、消毒薬など)が米軍機で仙台空港へ10トン、トラック輸送で40トン、3月中に輸送されました。現在、日本では70才以上の方の2人に1人は降圧剤を常用しています。薬を飲むことにより維持される健康のもろさを再認識させられました。阪神淡路大震災の時は、向精神薬依存症の発症を考えて、ガイドラインに向精神薬の処方を控えることと記載されたため、アルコール依存が問題となりました。中越大震災の後は、ガイドラインに向精神薬の処方が記載され、向精神薬の処方が増えました。東日本大震災では、向精神薬に関する記載はガイドラインから消えましたが、震災後の援助物資として、降圧剤や糖尿病の薬と共に、抗不安薬が大量に東北地方に送られました。震災前より震災後に不眠症の人が5倍に増え、抗不安薬や抗うつ剤の処方が増えました。とても残念に思っています。対症的な治療により、沢山の薬を死を迎えるまで、飲み続けなければいけない人が大勢います。健康な生活と言えるのでしょうか?根本的な病気の治癒を目指す医療でなければ、薬漬け医療のそしりを受けるばかりでなく、人々が健康を回復したと感じる事はありません。病を克服し、本当に健康な生活を過ごすためには、薬に頼らず、食生活の改善など日常生活を変える、より深く作用し病気の根本治療につながる補完医療を考慮するなど、統合医療的な考えを取り入れる必要があります。

被災地で効力のあったレメディ

ヨーガや靈氣は、不安を抱え、大きくぶれてしまった自分の中心軸をとり戻すには大変効果がありました。Tree of Lifeでは、震災後まもなくからヨーガ教室を再開しました。ホメオパシーのレメディによる仙台Bonne Santeプロジェクト(元気プロジェクト)をボランティアの御協力を得て展開しました。感染症のパンデミック時にレメディを選択する方法を、はじめて自然災害時に適応してレメディを決定し、地震後の不安をやわらげ、放射能汚染に対する恐怖に打ち勝つレメディを無料でお配りし、石巻など被災された地域へも届けました。このレメディをとると皆さん気分が和らぎ、元気がわいてきます。というわけで、”元気玉”とセンター長が命名しました。頭痛、食欲不振、不眠、めまいなどの身体症状や、不安、悲しみ、絶望感など精神症状に一粒の元気玉が劇的な効果を示しました。元気玉で健康を取り戻した方が、食事を取らなくなったペットのネコに元気玉を与え、ネコも元気になった事もありました。

被災地から新しい医療を発信する使命を

震災後、西洋医学の有用性と共に、限界も痛切に感じています。対症的に薬で維持される健康は,非常にもろいものでした。震災の経験無くしては,ここまではっきりと現状の医学を評価する事はできなかったかもしれません。一方で、ホリスティック医療の可能性もはっきりと感じることができました。この震災の経験を、21世紀の新しい医療の確立につなげることが、私たちの使命と、震災を経験し、感じています。

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