2023年03月04日 / ーYouTube, ▶︎ 仙台ボイスセンター, ▶︎【 院長の部屋 】
先日、エクラという雑誌の取材を受けました。
40~50代の女性の方が、
主に読まれる雑誌です。
ライターの方も、丁度その年代で、
最近声がかすれてしまったり、
長く話すことが出来なくなったり、
高い声が出ないなど、
声の不調でお困りで、
その原因と対策を知りたいとの事でした。
実は、40~50代は、女性の声変わりの時期なんです。
下のグラフは、シップという方の研究です。
様々な年齢、性別の方に、
ある文章を朗読してもらい、その声を録音します。
録音した声を、複数の人に聞いてもらい、
話している人が、何歳か当ててもらいました。
話している方の姿は見えないのに、
声を聞いただけで、ほぼピタリと年齢を
言い当てることが出来ていました。
どうして、年齢を言い当てることが出来たかというと、
声の高さと、震え、
そして文章を読むイントネーションが
ポイントでした。
声の高さは、年齢によって変わります。
男性の声は、思春期に最も大きく変化します。
男性ホルモンの影響で、
声帯が、6ヶ月で1cmも伸びて、
声は1オクターブも下がります。
いわゆる、声変わりです。
美しいボーイソプラノも、
男性らしい低い声に変わり、
ウィーン少年合唱団も、卒業です。
女性の声は、思春期には大きく変化しませんが、
50歳前後で、声が低くなります。
女性ホルモンが、減るため、
声帯がむくんで、厚く太くなる事が原因です。
声が低くなる他に、ややガラガラ声になり、
長く話すと声がかすれてしまいます。
これが、女性の声変わりです。
この年代では、声の高さが低くなる他に、
声の震えもおこりがちです。
声は、
吐く息が声帯を振動させることで生まれます。
話をしたり、歌ったりするとき、
私たちは、普通に息をしているときとは異なる
息の使い方をします。
同じ量の息を長くはき続けると、
震えのない、きれいな話し声、歌い声になります。
これが出来ないと、声が震えてしまいます。
声の震えは、
吐く息の量をコントロールする、
胸、首、お腹の筋肉の働きが衰えてしまうことで、
おこります。
コロナ禍で、黙食など、声を使う機会が減ると、
声を出すための筋肉も、弱ってしまいます。
見た目を若くしても、
声では、年齢をごまかせません。
でも、声のトレーニングをすると、
若々しい声を保つことが出来ます。
ボイストレーニングの方法を
ユーチューブで、ご紹介しました。
是非、参考にして頂き、
声の若さを保ってください。
院長
<動画の内容>
●声でだいたいの年齢が分かるのはなぜ?
●ポイントその1、声の高さ
●声の高さを保つトレーニング
●ポイントその2、声の震え
●声を震えさせないトレーニング
エクラの取材記事は下記の公式WEBサイトよりご覧ください。
▶︎第1回目
50代女性が悩む声枯れと、声のオジ化。
女性らしく「ちゃんと伝わる声」を保つには?
▶︎第2回目
声を出しづらくて「えっ?」と何度も聞き返される。
50代からの声枯れに効く簡単発声練習とは?
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