2016年11月24日 / ▶︎ 栄養療法, ▶︎【 院長の部屋 】
急に寒くなってきましたね。体調を崩されて、病院を受診される方も増えています。一口に風邪と言っても人によって症状は様々です。夜、口を開けて寝てしまう方は、気管支炎を起こして、咳がひどくなります。副鼻腔炎がある方は、緑色の鼻が出たり、鼻水が喉に落ちる後鼻漏で悩まれます。扁桃に細菌が居付いてしまう慢性扁桃炎の方は、喉の痛みが強くなります。普段から、きちんと慢性の炎症を治しておくと、風邪を引いても症状が軽く済みます。
風邪の中でもインフルエンザは、症状が一番強く、要注意です。予防接種を、された方もいらっしゃるでしょう。予防接種をすると、ご高齢の方で約45%、小児では20〜30%発病を阻止できます。以外と低い阻止率に驚かれる方も、いらっしゃると思いますが、予防接種をしても、インフルエンザにかからないわけではなく、症状が軽くすむ効果が期待されているわけです。
インフルエンザ予防のもう一つの方法は、サプリメントによる免疫力アップです。ビタミンCには、免疫力を向上させる効果があり、インフルエンザの予防に期待できます。当院で行っている、高濃度ビタミンC点滴療法では、内服する以上に体の隅々までビタミンCが行き渡り、風邪予防の他、アンチエイジングや美肌の効果もあり、最近注目されています。
ビタミンDも、風邪予防に大切です。ビタミンDは、太陽の光を浴びることで、体の中で作られます。冬は日照時間が短く、血液中のビタミンDは夏に比べて少なくなります。慈恵医大で、6〜15才の子供さんにビタミンDを12月から3月まで毎日服用させたところ、インフルエンザを発症したのは10人に1人のみで、ビタミンDを服用しなかった場合の半分に抑えられたそうです。予防接種より高い効果でした。
サプリメントは、体に有害なものもあり、クリニックで購入できるドクターズサプリをお薦めします。当院でも、ご用意がありますので、専門医に相談しながら、寒い季節を乗り切って下さい。
院長