2018年03月27日 / ー セルフケアシリーズ, ▶︎ 仙台ボイスセンター
《 吃音(きつおん)のお話 》
〜新たな環境でもイキイキ活躍するために〜
吃音症は、滑らかに発話できない症状を指し、発話のタイミング障害とも言われており、右の絵のような発声のす。普段はあまり吃(ども)らずに話していても、人前で話すときや会話でも急に声が出なくなることがあります。吃音は珍しいものではありません。成人になっても持続する人は100人に1人の割合でいると言われています。育て方や愛情不足、精神的な弱さが原因と誤解されることがありますが、例えば花粉症と同じように“体質”が関係していると考えられています。100%治療可能な方法はまだありません。
4月は出会いの季節ですが、吃音症の方にとっては、自己紹介や新しい出会いなどに緊張や不安を感じやすい季節でもあると思います。ここで皆さんにお聞きしたいことがあります。吃るのは悪いことでしょうか 答えは、NOです。吃っても、言いたいことを伝えられれば良いではありませんか。
吃音症の方へ
この考え方は、吃りに対する不安や緊張を和らげる助けになるのでお勧めです。一番困るのは、誤解や過小評価をされてしまうことです。(例:無愛想だな、怒ってるのかな、プレゼンテーションが準備不足だetc.) そうならないために必要なことは、 ① 吃音症があること、② 苦手な場面、 ③ どんな風に話を聞いて欲しいか、を周囲に伝えることです。それ以降、伝えた相手は心強い理解者になってくれるでしょう。
吃音症と関わりのある方へ
吃音症の方は、特別視されると「吃りたくない、隠したい」という気持ちが強くなり、一人で抱え込んで悪化する恐れがあります。驚いたり、笑ったり、話し方のアドバイスをせず、それを個性として受け入れ、吃る
ことを前提に話を聞くようにしましょう。お互いにコミュニケーションが楽になりますよ。
5月19日(土)には、吃音症の方同士を繋げる目的として
【吃音座談会】~吃音の輪を広げよう~を開催いたします。
対象者は、当院で吃音症と診断された高校生以上の方です。
参加ご希望の方はお気軽にご連絡ください♪
詳細は下記をご覧ください▼
<開催日時> 2018年5月19日(土) 13:00〜14:30
第1回【吃音座談会】〜吃音の輪を広げよう〜
https://tree-of-life.jp/blog/2018/03/15699
この【吃音座談会】を開催するに至った、
担当の言語聴覚士 太田絢子先生の熱い想いも紹介しております。ぜひご覧ください▼
【吃音座談会】〜吃音の輪を広げよう〜開催への想い
https://tree-of-life.jp/blog/2018/03/15716
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