統合メディカルケアセンター「Tree of Life」

2022年10月08日 / , ,

向精神薬は、あなたのうつっぽい感情を、和らげていますか?

 

 

 

 

 

うつ病は、脳内のセロトニンという

『幸せホルモン』

が減少することで発症するという考えから、

抗うつ剤は脳内のセロトニンを増やすように働きます。

 

この増やし方が、大変問題です。

セロトニンは神経から分泌され、

他の神経の受容体に結合することで作用を発揮します。

このとき、分泌されたのに受容体に結合しなかった、

余ったセロトニンを神経細胞は取り込んで、再利用します。

 



 

抗うつ剤は、この再取り込みをブロックし、

一時的に脳内のセロトニンを増加させ、

幸せな気分にします。

しかし、少し考えれば、すぐわかることですが、

エコロジーを止めると、

神経はセロトニンを十分に作る事ができなくなり、

ついには深刻なセロトニン欠乏が引き起こされます。

 

健康な人に抗うつ剤を投与すると、

焦燥感、不安が強くなり、自殺傾向を示すようになります。

うつ病と診断された方のうち、

抗うつ剤による治療を継続的に受けた方と、

治療を受けなかった方を18年間継続して比較したところ、

抗うつ剤を服用した方のほうが

3倍自殺を含め死亡率が高かったという報告があります。

 



 

WHOは、向精神薬の使用は、

1ヶ月以内であれば有用だが、

1ヶ月を超えて使用するメリットはないと提言しています。

厚労省も、

向精神薬の多剤投与を是正する施策を平成26年から開始しました。

 

なんか最近、体調が悪いと感じて、

かかりつけの診療所を受診したとします。

簡単な、問診と検査を受けて、

「異常ありませんから、様子を見ましょう」と言われます。

「よかった、大丈夫だった」と安心しますが、

やはり体調が優れません。

 



 

そこで、より大きな病院を受診し、

心電図や、レントゲン写真、血液検査など詳しい検査を受けてみます。

ここでも、異常がでません。

「不定愁訴ですね、心配ありませんよ」と言われます。

 

それでも、体調が優れないと、今度は、総合病院を受診し、

MRIなど更に詳しい検査を受ける事になります。

ここでも異常がでないと、

「更年期障害または自律神経失調症ですね」などと言われ、

精神科や心療内科を紹介されます。

 

最初のクリニックで「精神科を紹介しましょう」と言われたら、

お医者さんとけんかになるかも知れませんが、

流石にここまで来ると、

素直に精神科を受診します。

結果は明らかで、うつ病と診断されて、

薬漬けです。問題は解決しません。

 



 

新型コロナの流行で、生活習慣が変わり、

ストレスが増える一方、

ストレスを解消することが難しくなっています。

人間関係に悩まれる方も、増えているようです。

コロナ禍による、二次健康被害と呼ばれています。

 

感情が苦しいと、お薬に頼ってしまう事もあるかもしれません。

でも、薬以外の方法で、セロトニンを増やす事を考えるべきでしょう。

向精神薬を服用中の方でも、徐々に向精神薬から離脱する事も可能で、

つらい向精神薬からの依存症からも抜け出すことができます。

これまで長く続いた症状が、

実は向精神薬の副作用によるもので、

薬をやめることで、症状が改善することもあります。

 

院長

 

 

 

YouTube 解説はこちら下矢印

 

抗うつ剤のメカニズムと、長期服用しない用が良い理由。

今回は、うつの時に処方される、 抗うつ剤、抗不安薬、睡眠薬のメカニズムの解説と 長期服用しない方がいい理由についてお話します。 

 

右矢印抗うつ薬の働き 

右矢印長期服用しない方が良い理由 

右矢印日本で使われている向精神薬の量(推移)

 

 

 

 

 

 

 

 

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