統合メディカルケアセンター「Tree of Life」

2023年06月10日 / , , ,

60才を過ぎたら、摂るべきサプリメント

 


今回は、60才を過ぎたら、摂った方が良いサプリメントのお話

 

 

日本人の平均寿命は順調に伸びて、人生100年時代と言われるようになりました。100才以上生きられている長寿の方を、センテナリアンと呼びます。生活習慣に共通点があることが知られており、長寿の秘密を探るために、センテナリアンの生活を調べる様々な研究が行われています。

 

今回、大阪大学の研究グループは、日本全国の40歳から79歳までの約46,000人を対象に、約20年に及ぶ研究データを解析し、健康的なライフスタイルを取り入れると、寿命が伸びることを明らかにしました。

 

 

 

 

検討された項目は、果物・野菜・魚介類・乳製品などの食生活、飲酒・喫煙の有無、運動の習慣、睡眠時間、体重などです。

 

特別なことではありませんが、これらを改善すると、80歳以降でも、寿命が延びる事がわかりました。何歳から初めても、寿命が伸びるという研究結果は、私たちに勇気を与えてくれます。「とし」だからと、諦めて、病院任せにするのではなく、自分から積極的に健康になる習慣を身につける事が大切です。

 

人間の体は約37兆個の細胞でできています。そのうち約1%が、毎日新しい細胞に生まれ変わります。ほぼ、リンゴ一個分の大きさです。

 

毎日の生活が、新しく生まれる細胞に大きな影響があることを考えると、健康なライフ・スタイルを取り入れると、寿命が延びるのは当然とも言えます。

 

 

 

摂るべき、ビタミン・ミネラル

 

ベースサプリメントとしては、50代に引き続き、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンD、亜鉛、マグネシウム、カルシウムを摂って頂くのがお薦めです。特に、ビタミンDは、糖尿病の改善や、癌の予防など、最近ゾクゾクと興味深い効果が明らかになっています。

 

 

そして、細胞を作るために必要なタンパク質を、摂って下さい。お肉や魚介類、大豆など食物性たんぱく質を食事で摂るのが、最もお薦めです。

 

 

 

 

ミトコンドリアの劣化を防ぐ

 

40代の方にお薦めした、体内に蓄積した有害物質のデトックスは、50代の内に完了し、60才以降では、解毒を行う、肝臓や腎臓に負担をかけないように、有害物質は、体に入れないライフ・スタイルにするほうが安全です。

 

60代のオプショナルサプリメントとしては、『電池切れ』と『腸内環境』がキーワードです。

 

50を過ぎると、疲れが出たり、頑張りがきかなくなってきます。私たちに、エネルギーを供給してくれるミトコンドリアが、劣化してくるためです。ミトコンドリアを、年を取っても元気に保つには、5-ALA、NMAそして水素が、大切です。いずれも、食事から摂ることが難しく、サプリメントで摂る必要があります。

 

 

 

 

 

 

天然ホルモン補充療法

 

ホルモンに関しては、女性、男性とも、60才すぎて、ホルモン補充療法を始めるのは、お勧めしません。女性の方は、閉経から10年が過ぎ、体は女性ホルモンが無い状態に適応しています。血栓や、癌の悪化などのリスクを考えると、メリットが少ないからです。50代から、すでに始められている方は、医師の指導の下、継続するか、中止するか慎重に検討することをお勧めします。

 

『 眠りのホルモン』メラトニンと、『 若返りのホルモン』DHEAは、60代以降も、専門医の指導の下、継続するのは、とてもいいことです。

 

 

 

 

 

一番大事!! 腸内環境

 

60才を過ぎて、一番注意して頂きたいのが、腸内環境です。私たちの腸内には、乳酸菌、ビフィズス菌などの善玉菌と、大腸菌、ウェルシュ菌などの悪玉菌など、腸内細菌がいます。

 

成人の腸内環境は、一旦作られると大きな変化はありませんが、60才を過ぎると、善玉菌が減り、悪玉菌が増えてきます。善玉菌は、免疫力を高め、老化が進むのを抑えてくれますが、悪玉菌は、病気の原因となる物質を作ります。

 

動物実験では、高齢のマウスに、若いマウスの腸内細菌を移植すると、認知機能が改善するなど、アンチエイジングの効果がありました。

 

 

 

 

60才過ぎたら、ご自分の腸内環境を若い頃と同じように保つことが大切です。そのためには、善玉菌を含むプロバイオティクスや、善玉菌を育てるプレバイオティクスをサプリメントとして摂ることが効果的です。善玉菌の餌となる食物繊維をふくむ野菜やキノコを食べることも忘れないで下さい。

 

 

 

 

エリザベス女王が96才でご逝去されました。死因は老衰だったそうです。医学の父、ヒポクラテスは、紀元前の人ですが、120歳まで元気に生きました。素晴らしい先輩を見習って、元気に、幸せに寿命を全うしましょう。

 

院長

 

 

 

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