2023年10月17日 / ーYouTube, ▶︎ 統合医療の検査
中学を卒業する子供達の半分は100才以上生きると予想されています。
2017年、首相官邸から人生100年時代構想が打ち出されました。
人生100年時代では、日本国民はなんと80才まで働くことになるそうです。
現状では、到底無理ですね。
厚生労働省が作成した年齢別一人あたりの医療費と
これを基に推計された日本人の生涯医療費を示したグラフです。
生涯医療費の総額約2400万円の半分を70歳までに、
残りの半分を70歳以降に使っていることがわかります。
私達は、生涯医療費の半分を70歳まで健康に生きるために使っています。
ところが、残りの半分はまるで死ぬ準備のために使っているようにみえます。
健康上の問題が無く、日常生活が制限無く過ごせる期間を示す健康寿命は、
2019年時点で74.1才でした。
平均寿命から健康寿命を引いた期間は、 何らかの健康上の問題があり、
自立した生活ができない期間となりますが、 10.2年もあります。
長生きできても、入院していたり、介護を受けたり、
寝たきりでは、 人生を謳歌しているとは言えません。
日本の医療費は、 1990年20.6兆円から2010年には37.4兆円に増加しました。
この間、入院費用や、外来費用の比率は減っているのに、薬剤費のみが増加しています。
私が医師になった頃と最近の日本の医薬品売り上げトップ5を
比較した表をご覧下さい(出展IMS医薬品市場統計)。
1985年は、クレスチンを除くと抗生剤が独占しています。
抗生剤は細菌感染を治療する薬で、 一定期間投与することで、
病気は完治し、患者さんは健康に戻ります。
2010年には、抗生剤に取って代わり、 降圧剤、抗認知症薬、
高脂血症治療薬、鎮痛剤がトップ5です。
これらの薬は病気を治す薬ではなく、症状を緩和する薬です。
降圧剤は、血圧を下げますが、 その患者さんから高血圧という病名はなくならず、
血圧を下げるために、一生薬を飲み続ける必要があります。
2011年東日本大震災の後、物流が止まり、
太平洋沿岸の東北地方に薬の供給が止まりました。
常用薬がなくなり、体調を崩される方が増加しました。
薬で維持された健康はとても脆弱です。
対症療法は、一時的に症状が改善しているようにみえますが、
結局は病気を根本的に治していません。
西洋医学は、臓器の病気を治療するのが得意です。
しかし、私たちは、臓器の固まりではありません。
臓器の働きをコントロールする、 ホルモン、自律神経、
栄養のバランス、免疫力、腸内環境を整ってはじめて、
健康な生活を維持することができます。
9月から11月まで、 これらをチェックする健康診断キャンペーンを行っています。
ご相談頂ければ幸いです。
大阪大学より、生活習慣を変えると、
80才以上の方でも寿命が伸びるとの研究が発表されました。
まず、これを参考に、毎日の生活を見直すことから初められては如何でしょうか。
院長
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