2024年05月21日 / ーYouTube, ▶︎ 自律神経改善プログラム, ▶︎【 院長の部屋 】
季節の変わり目に体調を崩しやすいと、
お話になる患者様が沢山いらっしゃいます。
その代表が、五月病です。
ゴールデンウィーク明けに、体調が悪くなり、
受診される方が増えます。
だるくて、意欲がわかず、
めまいや、腹痛、腰痛、頭痛などの症状を訴えられます。
典型的な自律神経失調症で、
病院で診察を受けても異常が見られません。
自律神経には、
アクセル役の交感神経と、
ブレーキ役の副交感神経があり、
この2つが協力して、
私たちが環境に適応して生活できるように調節してくれています。
五月病は、
年度初めの環境の変化で交感神経をすり切らしてしまったところで、
ゴールデンウィークに突入し、
一気に副交感神経優位になることで、発症します。
『自律神経のバランスを取りましょう』という本が沢山あります。
現代はストレス社会で、
交感神経が優位ですから、深呼吸をして、
副交感神経を高めることで自律神経のバランスを取りましょう
という内容のことが多いようです。
これは、ある意味正しいのですが、
すでに体調を崩してしまった人には間違いです。
交感神経が活発な時は、それなりにやる気もあり、
きついなーと思いながらも体は動き、
体調は比較的いいのです。
この段階で、副交感神経を高めて、
バランスを取るのはいいことです。
でも、頑張りすぎてしまうと、
交感神経が擦りきれてしまい、
相対的に副交感神経が優位となります。
体調不良を訴えて当院を受診された240名の患者様の自律神経の検査をすると、
半分以上の方は交感神経がすり切れている状態でした。
この状態の方が、深呼吸をすると、
副交感神経がより強くなり、
自律神経のバランスは更に崩れてしまいます。
そうすると、体がだるく、いつまでもベッドから起きられない。
仕事、勉強をしたくないという状態になり、
問題はさらに悪化します。
交感神経がすり切れてしまうと、
薬をのんでも、いくら体を休めても回復しません。
ご自分が楽しみながら、
軽く汗をかくくらいの有酸素運動をすることが有効です。
初めはおっくうでも、体を動かすと、
体調がよくなるのが体感できます。
1日15分の運動の習慣を
3ヶ月続けると、交感神経が復活します。
当院がお薦めする呼吸法を習得すると、
どなたでも簡単に自律神経のバランスを取る事ができるようになります。
自律神経失調症の代表格メニエール病は、
再発を繰り返す事が特徴です。
呼吸法をすると、
繰り返すメニエール病に悩んでいた方の、
発作回数が激減しました。
全く、発作を起こさなくなった方もいます。
毎日の生活に気をつけて、呼吸法を習得すると、
五月病を克服することができます。
院長
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