2024年06月18日 / ーYouTube, ▶︎ 栄養療法, ▶︎【 院長の部屋 】
耳鼻科には、
口内炎や、味覚障害、耳鳴など
ビタミンBが少ないことでおこる症状があります。
血液中のビタミンBを検査すると、
最近は、少ない方と測定限界を超えるほど多い方に二極化しています。
ビタミンBには、8種類があり、
食事で取った炭水化物、脂肪、タンパク質を代謝し、
血液、皮膚、神経、ホルモンを作ったり、
神経や副腎の機能を正常に保つように働く大切な栄養素です。
私たちは、ビタミンBを作る事ができません。
水に溶けるので、貯めておくことも出来ず、
毎日、食事から取ることが必要です。
そして意外にも野菜には含まれていない事が特徴です。
バランスの良い食事をすれば、
ビタミンBが欠乏する事はありません。
お酒を飲んだり、沢山食べる方は、
ビタミンBを消費するので、足りなくなりがちです。
肉を食べないベジタリアンの方も、野菜には少ないので、
欠乏しやすくなります。
妊娠中、授乳中の方、ストレスが多い方、ご高齢の方、
腎臓が悪い方も、通常より多いビタミンBが必要です。
胃の手術をしたり、胃酸を抑える薬を飲んでいる方は、
吸収が悪くなり、欠乏します。
腸内細菌がビタミンBを作るので、
抗生剤を長期に飲んだり、腸内環境が悪い方も、
欠乏しがちです。
ビタミンBが足りないと、
肩こりや、手足のしびれ、食欲不振、口内炎、
うつ、いらいら、不安、めまい、動悸、頭痛、貧血、
倦怠感、集中力の低下など様々な症状が出ます。
ビタミンB1を、1ヶ月全く食べないと、
いわゆる脚気になり、倦怠感が強く出ます。
2週間、ビタミンB1を補充すると、
症状は改善します。
スタミナドリンクや、ニンニク注射には、
ビタミンBが含まれています。
ビタミンBが欠乏しがちな生活をされている方は、
サプリメントで補充する事をお薦めします。
最近、ビタミンBが過剰になると、
様々な、有害な症状がでることが明らかになってきました。
ビタミンBは水に溶けるので、
過剰な部分は、尿になって出て行きます。
サプリメントを飲んでいる方が、
尿が黄色くなって驚かれた経験があるかもしれません。
これは、ビタミンBが尿にでている事で起こります。
それでも、徐々にビタミンBが高くなると、
過剰症の症状が出ます。
頭痛、いらいら、不眠、倦怠感、かゆみ、味覚障害、しびれ、
光線過敏症、悪心などです。
欠乏で現れる症状に似ていることもあり、
紛らわしいですね。
更年期の女性の方は、
骨折や、発がんのリスクが高くなることが最近報告され、
問題になっています。
厚労省が報告する、食事摂取基準では、
毎日に必要な栄養素の量が記載されています。
ご自分が飲んでいる、サプリメントの成分表と比べてみると、
随分サプリメントの中には、沢山のビタミンが含有されていることがわかります。
ビタミン欠乏の方には、必要な量ですが、
バランスの良い食事をされている方が、
更にサプリメントを取ると、
尿に流れてしまう以外に、
困った症状も出てしまうことがあることに注意しなければいけません。
ビタミンBは、バランスの良い食事で摂取することを基本に、
欠乏したときにサプリメントで補充する事が大切です。
健康増進やアンチエイジング目的にサプリメントを取るのであれば、
食事から決して取る事ができない、
ミトコンドリアを活性化する5-ALAやNMNを
摂られることをお薦めします。
院長
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