統合メディカルケアセンター「Tree of Life」

2024年11月19日 / , , , , , ,

化学物質過敏症は、不治の病ではなく、治る症状です。

 

 

化学物質過敏症を訴える方が、増えています。
普通の方では、何の症状も起こさない、微量な化学物質に反応して
めまい、頭痛、下痢、目がチカチカする、のどが痛いなど、
様々な症状が起こります。

 

 

シックハウス症候群は、
建材に含まれるホルムアルデヒドなどに反応して、症状が出ますが、
原因になる物質から離れると症状が改善します。

 

 

これに対して、化学物質過敏症では、
なかなか原因となる化学物質が特定できなかったり、
様々な物質で反応がでます。
電磁波によって症状が出る方もいらっしゃいます。

 

世界保健機構(WHO)や、様々な学会では、
化学物質過敏症は化学物質によって起こるのではなく、
環境に適合出来ないことで発症するので、
本態性環境不全症と呼ぶべきだと提唱しています。

 

私たちが生活する環境には、6万5千種以上の化学物質があるとされています。
化学物質過敏症が、化学物質によって原因不明の症状を起こす病気だと考えると、
治療法はなく、化学物質をただ避けることしか症状を改善する方法がなくなります。
患者様は、転居など現在の生活を大きく変えなければならず、
社会から徐々に隔絶されてしまいます。

 

一方で、化学物質過敏症は症状で、
その症状を起こす病気があると考えると、
その病気を治療することで、化学物質過敏症の症状は改善します。
患者様にとって症状を改善する道筋が見えてきます。

 

当院を受診される化学物質過敏症を訴える患者様には、
私は、この考えで、診療を行い、
ほとんどの方が、もとの生活が送られるまでに改善しています。

 

 

私の診療の基本は、どんな症状に対しても同じです。
まず、臓器の異常が無いか、病院で行う一般的な検査を行います。
化学物質過敏症を起こす病気には、
甲状腺の病気、各種金属中毒、ビタミン欠乏症、
自己免疫疾患、アレルギー等があります。
もし、これらの病気が見つかれば、その治療で、症状は改善します。

 

臓器に異常がみられないときは、
臓器を調整する、免疫、アレルギー、栄養のバランス、ホルモンのバランス、
自律神経失調、腸内環境を調べると、原因が見つかることがあります。

 

遅延型食物アレルギーは、
食べた食物にアレルギーがあると、慢性の症状を起こします。
検査で、原因の食材が見つかれば、半年間食べないことで、症状が改善します。

 

 

身体に必要な必須ミネラルが欠乏したり、
有害ミネラルが蓄積すると、
慢性症状が引き起こされます。
足りない必須ミネラルは補充し、
有害ミネラルはデトックスすると症状の改善に繋がります。

 

 

化学物質過敏症は、40〜50代の女性が主に訴える症状です。
丁度ホルモンバランスが大きく変化する時期に一致します。
ホルモンの変化に、からだやこころがうまく対応できないと、
慢性症状の原因と成ります。
ホルモン補充療法により、症状の改善が得られます。

 

 

自律神経は、
環境の変化に上手に適応できるように、私たちの体を調整しています。
自律神経失調があると、環境への適応が難しくなります。
呼吸法などにより、自律神経のバランスを整えることが出来ます。

 

 

私たちの身体が、過度に帯電していると、
様々な症状の原因となります。
アーシングが必要です。

 

 

化学物質過敏症は、香害と呼ばれるように、
香りで症状が誘発されることが多くみられます。
視覚、聴覚などの情報は知性を担当する脳に送られるのに対して、
においの情報は、脳の感情に関わる部分に送られます。
自律神経の中枢にも近く、
においの情報が、感情や自律神経に深く影響していることがわかります。

 

脳内ホルモンを調節し、恒常性を保つ、
エンドカンナビノイドシステムが在ります。
私は、このシステムの異常も化学物質過敏症に繋がるのではと考えています。
CBDを、上手に使うことで、この異常を改善することが可能です。

 

 

当院を受診された化学物質過敏症を訴えられた方の、
原因となった病気は人により異なりますが、
原因が見つかり、治療をすると、化学物質過敏症が徐々に改善していきます。

 

ここまで治療が進むと、
次の段階は、成功体験を重ねて、
嫌な記憶の上に上書きしていくことで、
これまでのストレスから、患者様を解放することが大切です。
これまで行けなかったところに、行けるようになったり、
出来なかったことが、出来るようになります。

 

 

ストレスの解消には、マインドフルネスが効果があります。
ヨーロッパでは、化学物質過敏症の治療に
マインドフルネスが実際に行われ、効果をあげています。

 

化学物質過敏症を病気と考えると改善が難しくなりますが、
症状と考えると、原因と成った病気を探して、治療することで、
症状を改善することが出来ます。

 

院長

 

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