2020年08月31日 / ー シリーズ:教えて!朴澤院長
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コロナウィルス感染の仕組み
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阪神の藤浪選手の例以来、新型コロナウィルス感染者の症状として、嗅覚障害と味覚障害があることが広く知られるようになりました。
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コロナウィルスは、細菌のように自分で移動することも、増殖することも出来ません。体液に混じって飛散し、人の細胞に入りこみ、細胞の仕組みをのっとって増殖します。丁度、SDカードに入ったコンピュータウィルスのようなものです。SDカードは、形の合うスロットに入れないと、情報を読むことが出来ませんが、ウィルスも、私達の細胞表面にある特定の受容体を利用しないと、細胞内に入ることが出来ません。新型コロナウィルスは、アンギオテンシン変換酵素2(ACE2)を利用して、細胞内に入ります。この酵素の分布は、肺の深部にある2型肺胞上皮、小腸粘膜、腎臓、肝臓、血管、脳などに限局しています。このうち、外界にさらされている肺や小腸の細胞に入り込み、重症の肺炎や、消化器症状を引き起こします。
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嗅覚や味覚の神経に、ACE2はありませんが、神経を保護したり、栄養を供給する細胞に存在するので、新型コロナウィルスは、これらの細胞内に侵入し、味覚障害、嗅覚障害を起こします。神経は正常なので、感染が落ち着くと比較的早く、味覚、嗅覚は回復します。
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感染を防ぐには
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私達のからだの中で、ACE2がある細胞を、新型コロナウィルスから守ることが大切です。やはり、マスクとうがい、鼻うがい、手洗いは大切です。コロナウィルスを保護するエンベロープというSDカードにあたるものは、油で出来ているので、アルコールで溶けてしまいます。アルコール消毒が有効ですので、是非活用して下さい。
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鼻呼吸をすると、ウィルスの肺への侵入を防ぐことができます。マスクをしていても、口呼吸はいけません。小腸をコロナウィルスから守っているのが、胃酸です。逆流性食道炎などのため、胃酸分泌を押さえるタケキャブ、パリエットなどを服用されている方は、この時期、ガスターなどに変更する方が安全です。
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ストレスや喫煙はACE2を増やすと言われています。ウィルスの侵入部位を減らすため、禁煙を心がけ、このようなご時世ですが、ストレスのない生活をすごしましょう。
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感染を防ぐポイントおさらい★
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● 基本は、マスク、うがい、鼻うがい、手洗い。
● アルコール消毒が有効。
● 鼻呼吸をする。
● 胃酸の分泌を抑える薬は注意が必要。
● 敵を正しく理解し、正しく怖れることが身を守る!!
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院長:朴澤 孝治
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