2015年01月09日 / ー セルフケアシリーズ, ▶︎【 院長の部屋 】
季節の変わり目は、体調を崩しやすい時期です。
お腹が痛くなったり、頭痛がしたり、めまいがしたり、
動悸や耳鳴りがしたり、何となくだるかったり、
人によって様々な症状が出ます。
病院に行って診察を受けても異常が見られないことが多く、自律神経失調症、鬱病、不定愁訴などの診断をうけて、痛み止めや、抗不安薬、抗うつ薬などの薬を処方されることが多いようです。
自律神経失調症はとても不思議な病名です。
患者さんは、この病名をつけられると、妙に納得されてしまいます。
診察台にお座りになり、第一声が『私は自律神経失調症です』とお話になる患者様もいらっしゃいます。
ところが、自律神経失調症と言う病名は、
自律神経の検査をして診断されるわけではなく、
いろいろ検査しても異常がないので、仕方なくつける病気なんです。
いったいどのように自律神経の具合が悪いかもわかりませんし、
自律神経失調症を治す薬もありません。
自律神経の状態や、体の疲れ具合が検査できると大変便利です。
当センターでは、脈拍の変化から、自律神経のバランスや、肉体疲労の程度を検査しています。
指にセンサーをつけて、数分で結果が出ます。
体調不良を訴えて当院を受診された240名の患者様の自律神経の検査をすると、
ほとんどの方で、バランスが崩れていることがわかりました。
半分以上の方は交感神経が慢性のストレスですり切れている状態でした。
副交感神経機能は、保たれていることが多いので、相対的に副交感神経が優位となり、
何となくからだがだるい、やる気がでないといった症状の原因となっていました。
はっきりとご自分の体調が目で見ることができるので、
検査結果をお話しすると、患者様はまるで言い訳をするようにご自分の生活の問題点を話し始めます。
睡眠不足、食事が不規則、仕事のストレスを抱えている、介護で疲れがとれない、休みが取れない、・・・・・・・・などなど
そして、御自分で日常生活を注意されるようになります。
たとえば、メニエール病の患者様は、100%交感神経がすり切れてしまっています。
有酸素運動など軽い運動をお勧めします。
副交感神経がすり切れてしまっている方には、まず睡眠を十分に取り、
体を休められること、温泉旅行などリラックス出来るような趣味をお勧めします。
向精神薬や、睡眠薬を飲むより早く体調が戻り、健康を取り戻すことが出来ます。
忙しい毎日に流されてしまうと、ご自分の体や心の悲鳴を聞くことが出来ずに、
大きな病気を引き起こしてしまうことがあります。
気づきがあると健康を早く取り戻すことが出来ます。
自律神経の検査を受けることで、沢山の気づきが患者様にもたらされることがわかりました。
そして、ご自分の毎日の生活の問題点、
たとえば睡眠、食事、仕事と休息のバランスなどに気をつけると、
自然に自律神経のバランスがとれ、体調が良くなっていきます。
自律神経失調症の病名であきらめてしまわないで、
皆さんも、自律神経の検査を受けて、ご自分の体調をチェックしてみませんか?
きっと、健康維持に大切な気づきを得ることができると思います。
自律神経の働きと、
現代のストレス社会で自律神経のバランスがどのようになっているかをお話しし、
ご自分の自律神経の状態を検査するセミナーを開催します。
結果について、ご説明し、日常生活の注意点をお話しします。
どうぞ、お気軽にご参加下さい。
日 時:1月31日(土)13:30〜15:00
場 所:統合メディカルケアセンターTree of Life
講 師:朴澤 孝治
参加費:3,240円(税込)
定 員:8名
お申込み・お問合せ :統合メディカルケアセンターTree of Life
TEL:022-397-8337 またはmailでお問い合わせ下さい
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