2018年03月01日 / ▶︎ お知らせ, ー 学会・講演・メディア掲載情報
非営利活動法人日本ホリステック医学協会発行の
『HOLISTIC MAGAZINE 2018(2018.2.26発行)』に
朴澤院長のホリステック医学協会副会長就任のごあいさつが掲載されました。
掲載紙は院内にもご用意がございますのでお手にとってご覧ください。
<院長あいさつ>
実践的なホリスティック医療の基礎をつくるために
30年の歴史を持つ、本協会の副会長になる重責を感じています。私はこれまで、医学教育の場である東北大学で助教授として、急性期病院である仙台社会保険病院で病院長補佐として、そして統合メディカルケアセンターTree of Lifeを併設したクリニックの朴澤耳鼻咽喉科の院長として、36年間医療に携わってきました。また、米国に2回留学し、JAICAの事業として中国で新しい医療技術の指導を行うなど、海外での研究、診療も経験してきました。国内外から日本の医療を見つめてきたわけですが、解決しなければいけない問題が山積みされています。
日本の医療は、WHOが世界1位と認めるほど、高度な医療が実践され、医療保険制度が充実し、世界有数の長寿国です。しかし、平均余命と健康寿命の差が大きく、寝たきりとなる方の比率が高い上、向精神薬の処方は非常に多く、慢性疾患のため死ぬまで対象療法に頼る方で、病院は混み合い、医師は疲弊しているのが現状です。
環境面で見ても、正解の趨勢と反比例するように、日本のがんの発症率は上昇しています。そして、医療経済的にみると、現在の医療保険制度を今後も長期にわたり維持するのは、困難であることは明白となっています。
ホリスティック医療を実践しなければいけない時期を今、まさに迎えています。現在の医療制度が、破綻するときの受け皿を提示する必要があります。日本ホリスティック医学協会が提唱するホリスティック医学の定義に示されるように、ホリスティック医療は、一人で完遂できるものではありません。個々の医療技術の向上と共に、連携した実践的なホリスティック医療の基礎を作ることが、私の望みです。どうぞ、ご支援をよろしくお願いします。