統合メディカルケアセンター「Tree of Life」

2026年01月06日 / ,

SIBO(小腸内細菌異常増殖症)をハーブで整える──オーストラリアのナチュロパス・ナミさんに聞くハーブ療法の最前線

 

 

 

これまで腸活シリーズを6回にわたってお届けしてきましたが、

今回がいよいよ最終回となります。

 

腸の動きを整える方法、

腸粘膜を保護するアプローチ、

腸内環境を悪化させる要因など、

段階を追って基礎からお話ししてきました。

その締めくくりとして今回は、

SIBO(小腸内細菌増殖症)に対するハーブ療法をテーマにお届けします。

 

日本ではまだ「SIBOって何?」という方が多いのですが、

この状態は実は過敏性腸症候群(IBS)と非常に近い症状を引き起こします。

 

IBSは日本で10人に1人とも言われ、

特に20~40代の働き盛りの世代に多く、女性に多い傾向があります。

しかし、従来の対症療法だけでは改善が難しいケースも少なくありません。

 

そこで今回、

オーストラリア在住のナチュロパス(自然療法士)として国際的に活躍されている

ナミさんにご登場いただき、

SIBOの理解と、効果が示されているハーブ療法について詳しくお聞きしました。

 

 

オーストラリアではSIBOは「一般的な疾患」

 

ナミさんによると、オーストラリアではSIBOは一般的な疾患として認識されており、

治療経験を持つ自然療法士も多く、情報も豊富とのこと。

 

一方の日本では、検査体制や治療選択肢が限られており、IBSの陰で見過ごされがちです。

 

SIBOは大きく以下の3タイプがあります。

 

 

  • 水素産生型:お腹の張り、ガス、膨満感
  • メタン産生型:強い便秘傾向
  • 硫化水素産生型:腹痛、下痢と便秘の反復、臭いを伴うガス

 

本来は呼気検査で分類しますが、日本では検査できる施設が限られるため、

症状からタイプを推測してアプローチすることも十分に可能と南さんは強調しています。

 

「抗生剤」より「ハーブ」が注目される理由

 

SIBOの治療というと、一般的には抗生剤が使われます。

ただ私は耳鼻科医としての経験から、

抗生剤の副作用—特に腎機能障害や聴力障害—を目の当たりにしてきたこともあり、

SIBO治療に抗生剤を使うことには慎重です。

 

一方、近年の研究ではハーブが抗生剤と同等の改善効果を示す

という論文も報告されています。

 

ナミさんも

「ハーブは副作用が少なく、SIBOのタイプごとに使い分けができるのが利点」

と説明してくださいました。

 

代表的なハーブには以下があります。

 

 

  • オレガノオイル
  • ニンニク抽出成分(アリシン)
  • ベルベリン
  • シナモン、タイム、クローブなどの抗菌ハーブ

 

特にオレガノオイルは強力な抗菌作用を持ち、

抽出エキス(ソフトジェルタイプ)であれば胃への刺激も少なく安全とのことでした。

 

食事は「低FODMAP+プチ断食」が基本

 

SIBOの改善には、ハーブと並んで食事管理が非常に重要です。

ナミさんが強調していたポイントは3つ。

 

1)低FODMAP食を短期的に取り入れる

発酵性の糖質(FODMAP)は、小腸で過剰発酵を起こすため、2~6週間の限定期間で制限すると効果的。

 

2)間食を控える

小腸には「移送運動(MMC)」という“お掃除機能”がありますが、

食べ物が入ると停止します。

そのため、食間は45時間空けることが大切。

 

3)必要に応じて栄養を補う

SIBOでは栄養吸収が落ちやすいため、

ビタミンB群、マグネシウム、亜鉛などを補うと回復が早まります。

 

どれくらいで良くなる?再発は?

ハーブによる治療期間は6週間前後が目安。
多くの方はこの期間に症状が改善し始めます。

 

しかし、SIBOは生活習慣やストレス、腸の動き、体質などが影響して再発しやすいため、

改善後も以下を意識することが大切です。

 

 

  • 十分な睡眠
  • 間食を控える
  • 湿気対策(カビは悪化因子)
  • ストレス管理
  • 適度な運動

 

ナミさんのお話で特に印象的だったのは

「オーストラリアでは夜はスマホを見ない家庭が多い」という話。

 

睡眠の質を高めるために、就寝前にSNSやブルーライトを避けているそうです。

睡眠は腸の修復に直結するため、この習慣はとても理にかなっています。

 

プロバイオティクスは入れていいの?

 

SIBOでは「菌が増えすぎているのに、菌を補っていいの?」と心配になるかもしれません。
ナミさんの回答は、

 

選べば入れてよい。
ただし、症状をみて慎重に。

 

種類によってはガスを増やすものもあるため、

最初は整腸作用の穏やかな菌種を選ぶと良いとのことでした。

 

最後に──SIBOは必ず改善できる

 

IBSのような症状で長年悩んでいる方は、
「何を試しても悪くなる」「原因がわからなくて不安」
という思いを抱えやすいものです。

 

しかしSIBOは、原因・仕組み・改善法が非常に明確な疾患であり、
適切なハーブ、食事、生活習慣を整えることで、改善する方がたくさんいます。

 

ナミさんの言葉を借りれば、

「SIBOは、原因を知れば、必ず道が開きます。」

 

もし「もしかしてSIBOかも?」と感じる方は、

ぜひ今回の内容をヒントにして、ご自身の生活を少しずつ見直してみてください。

腸が変わると、体も心も驚くほど軽やかになります。

 

今回で腸活シリーズはいったん一区切りとなりますが、

また皆さんのお役に立てるテーマをお届けしていきます。どうぞお楽しみに。

 

院長

 

 

 

 

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