統合メディカルケアセンター「Tree of Life」

2024年08月09日 / , ,

ヘルシーエイジングのためのサプリメントの摂り方

 

 

 

厚労省の調査では、
日本人の3人に1人は、サプリメントを取っているそうです。

 

サプリメントの中でも、
必須栄養素のビタミン、ミネラルが、総合的に含まれている、
マルチビタミン・ミネラル(MVM)を飲まれている方が多いようです。

 

健康増進のために、サプリメントを取られていると思いますが、
先日の小林製薬の紅麹の健康被害の件は、
サプリメントの効果と安全性を考え直すきっかけになりました。

 

 

 

2021年に、米国予防医療専門委員会は、
マルチビタミン・ミネラル(MVM)を服用しても、
癌、心疾患の発症を予防するデータは得られ無かったと報告し、
β-カロテン、ビタミンEは、むしろ服用しないようにと勧告しています。

 

 

 

今年、米国国立がん研究所は、
健康な39万人を20〜27年間追跡調査し、
マルチビタミン・ミネラル(MVM)の効果を検討しています。
その結果、癌、心疾患、脳血管疾患による死亡率は、
マルチビタミン・ミネラル(MVM)を飲んでいても飲まなくても、
全く差が無かったと報告しています。

全体の死亡率では、マルチビタミン・ミネラル(MVM)を飲んでいたほうが、
むしろ4%高かったという結果でした。

 

残念ながら、マルチビタミン・ミネラル(MVM)は、
病気の予防にも、寿命の延長にも効果が無いとの結果になりました。

 

 

 

気をつけなければいけないのは、
漫然と長期間マルチビタミン・ミネラル(MVM)を服用すると、
ビタミンやミネラルの過剰症になってしまう事がある点です。

 

ビタミン、ミネラルは、必須栄養素ですが、
過剰に摂取すると、健康に様々な悪影響が出ることが知られています。
特に、ビタミンA、ビタミンBの一つナイアシン、
鉄、亜鉛は過剰症になりやすい栄養素です。

 

 

 

以上を考えると、
マルチビタミン・ミネラル(MVM)を漫然と服用する事は避けて、
食事から、ビタミン、ミネラルを取るのが最も安全と言うことになります。

 

 

 

但し、
栄養バランスが乱れてしまった人には、
マルチビタミン・ミネラル(MVM)が有効です。
1ヶ月服用することで、栄養不足による症状は改善します。
1年ほどマルチビタミン・ミネラル(MVM)を継続し、
その間に食生活を改善すれば、サプリメントをやめることが出来ます。

 

妊娠中、授乳中の女性には、葉酸と鉄、
閉経後の女性は、骨粗鬆症の予防に、カルシウム、マグネシウム、ビタミンD、
ベジタリアンの方には、ビタミンB12、D、亜鉛、
が必要です。

 

一般的には、カルシウム、ビタミンDが低下傾向にあります。
足りない栄養素を補充するのが、より健康増進に効果があり、安全です。

 

マルチビタミン・ミネラル(MVM)は、過剰症にならないように、
厚労省が定める1日摂取推奨量以下の容量の物を選んで服用し、
定期的に、ご自分のビタミン量、ミネラル量の検査をして、
低下していないか、過剰になっていないかを見ながら、
サプリメントを継続するのが、最も効果的と言えます。

 

 

サプリメントにお金を使うのであれば、
健康寿命を延ばす事を目的に、
食事から摂ることが難しい栄養素を含んだ、
サプリメントがいいですね。

 

老化の原因の、酸化と糖化を防ぎ、
ミトコンドリアを活性化し、
ホルモンバランスと腸内環境を整える
サプリメントが、私のお薦めです。

 

次回のブログで、具体的にお話ししたいと思います。

 

院長

 

 

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