統合メディカルケアセンター「Tree of Life」

2015年01月17日

Vol.07 統合医療で健康を増進しましょう

現代医療で解決できない病気がある

20世紀の現代医学の進歩により、人の平均余命は1900年の男性42.8歳、女性44.3歳から、2000年には男性77.6歳、女性84.6歳までのびました。多くの病気の原因がわかり、その治療法が開発されました。いま、私たちが抱える病気、症状の約70%は、現代医学で解決できるとされています。再生医療や、遺伝子治療により、新たに解決できる分野が広がることも期待されます。一方、未だ現代医学で解決できない分野もあります。この様な病気には対症的な治療が行われ、病気の進行を遅らせたり、症状の緩和をはかる目的で薬物治療が一生涯続けられます。スギ花粉症に対する抗アレルギー剤、高血圧に対する降圧剤など診断はつくものの根本治療がない場合、診断のつかない頭痛に対する鎮痛剤、精神の不安定に対する抗不安薬など病気の原因がわからない場合もあります。病気自体は治癒されないので病気と一生つきあわなければならず、長期に服用する薬物の副作用も心配されます。

最適な医療の組み合わせ、それが統合医療

世界には、現代医学以外にも様々な医療があります。中国の中医学、インドのアーユルヴェーダ、チベット医学など、数千年の古い歴史を経て現代まで伝承され継続されている医療です。その多くは、作用機序がまだ科学的に明確にできないものの、明らかに臨床効果が証明されるものがあり、補完・代替医療と呼ばれます。近年の西洋医学偏重の医療では、医療費の高騰が止まりません。欧米では、莫大な資金を投じて、これら補完・代替医療が本当に臨床効果があるのか、人体に有害な副作用はないかを研究しています。そして、有効性が確認されれば、たとえば癌患者様の痛みにモルヒネなどの麻薬を使用する代わりに、日本の鍼灸治療を行うなど、補完・代替医療をどんどん現代医療に取り込んでいます。医療費も節約され、患者様も副作用無く痛みが緩和されます。日本が西洋医学を学んだドイツでは、現在医師免許の国家試験に補完・代替医療の問題がすでに出ています。どの様な医療でも、100%病気を治癒できるものは、残念ながらありません。しかし、それぞれの医療の有効な部分を合わせていくと、治療が難しい部分がどんどん減っていきます。現代医学の進歩を待つより、現存する医療を組み合わせることにより治療効果を挙げることは合理的で、統合医療と呼ばれます。

自然治癒力を引き出すお手伝い

前述の鍼灸の他、靈氣、マクロビなど、日本で始められ、現在、海外で広く行われている統合医療の治療は多くあります。日本は、古来統合医療の思想があったのです。現代の欧米の動きを見ると、日本があまりにも西洋医学に偏り、時代遅れになっているのに驚かされます。日本の医師が統合医療を始めようと、欧米の病院を見学に行くと、日本で開発された医療を勉強し、施行しているのに、なぜ日本から勉強に来るのかと、驚かれるそうです。統合メディカルケアセンターTree of Lifeは、皆様の健康な生活を取り戻すお手伝いをするために生まれました。併設の朴澤耳鼻咽喉科で行う西洋医学、漢方の他、Tree of Lifeでは、ホメオパシー、ヨーガ、直傳靈氣、呼吸法、チベット体操、音声治療、アロマテラピー、メディカルリンパドレナージなどを取り入れて、自律神経の乱れ、からだ・こころ・たましいの不調を正常化し、病を癒します。

はじめは軽い症状だったのが、年月を経てまるでドミノ倒しのように様々な病気になってしまうことがあります。現代医学では、症状のひとつひとつに個別に対処する治療法が主流です。カラダ全体を観て、病気になった根本を治療することがなかなか難しいのも事実です。Tree of Lifeの統合医療は病気になった原因を探り、そこに働きかける治療法を提案します。人間が本来備えている自然治癒力を高め、病気になりにくい心身を目指しましょう。本当の健康とは何でしょう。カラダの内側から活力がみなぎり前向きに毎日を過ごせること。美しいものを感じる感性。Tree of Lifeは調和のとれた健康を目指して、本来の健康的な生き方について共に考え、学び、体感する場所です。