2019年08月30日 / ー シリーズ:教えて!朴澤院長, ▶︎ 鍼灸・美容鍼灸
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受付新人・富樫が院長にインタビュー!
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自己治癒力を引き出す治療「鍼灸」とはなんですか?
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●富樫:TOLでは、自然治癒力を引き出す色々な補完代替医療を行っていますが、「自然治癒力」とはなんですか?
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●院長:自然治癒力とは、ぼくらの体に備わっている、病気をしたり、怪我をしたときに治してくれる力ですよね。例えば、ぼくらの体は約37兆個の細胞でできているんだけど、毎日細胞分裂して新しくなっている。細胞分裂をすると、ある一定の確率でエラーが発生する。そのなかで、癌モドキのような細胞ができる。そのままだと、体は癌だらけになってしまうけど、そうならないのは、癌モドキができたら細胞がきてやつけたり、正常の細胞に戻したりする働きがあるから。そうやって、毎日毎日戦ってくれている。ぼくらの体は、強力で大切なものに守られているんだね。
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●富樫:私たちはとても大切な力を持っているんですね。では、次はTOLのメニューのひとつ、「鍼灸」について教えて下さい。鍼灸とはどのようなものですか?
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●院長:現在病院で行われている西洋医学は、人の「細胞」や、「臓器」を診て悪い箇所を治療していくわけだけど、『東洋医学』は、人間の全体を見て、その中のバランスを取りながら健康を保っていこうという考え方。東洋医学は、漢方と鍼灸のふたつからなっていて、鍼灸は細い針で「経絡」を刺激して、全身の身体のバランスを保つ。血管や、神経は、西洋医学的に解剖して見つけることができるけど、経絡は見つけることができない。それでも例えば、人が、かみなりに打たれると経絡を通って電気がはしったあとが見える。経絡は目に見えないけど、何らかの身体を作っているひとつの合成している成分だと思う。今から30年位前にスイスのアルプスで、5千年前の人間のミイラがみつかった。アイスマンと言われているが、色々調べて見ると、いまある経絡に沿って、鍼灸で腰の治療をした跡があったんだ。
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●富樫:そんなに前から鍼灸があったんですね!
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●院長:鍼灸は五千年の歴史がある、効果がなければそんなに続かないはず。中国には東洋医学があるし、インにはアーユルヴェーダ、チベットにはチベット医学・・・それぞれ、廃れないで生き残ってきているというのは効果があるということ。それぞれ得意分野があるはずで、西洋医学で治せないっていう患者様を治してあげられる。実際、「整形外科を回っても、手のしびれが取れない、腰が痛い」といった症状があるのに、原因が分からなくて鎮痛剤を飲んだり湿布をはったりしていた方が、鍼灸をやることで痛みが消えて、すたすた歩いたりしている例が沢山ある。それらを見ると鍼灸を入れて良かったな、と思うんだ。
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●富樫:鍼灸はどんな方に、特に効果がありますか?
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●院長:首痛、腰痛、肩こりなどの、痛みに関係したものや、西洋医学で治せない嗅覚障害、顔面神経麻痺などには特に効果がありますね。
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●富樫:鍼灸が適さない場合もありますか?
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●院長:症状がある場合は、まずは、西洋医学的に、問題がないか調べて、治療をうけることが大切です。たとえば、癌のために痛みがでている方に鍼灸をしてもあまり意味がないでしょう。その上、西洋医学的には打つ手がない、となってる状態を補完する形で鍼灸をやってみるといいですね。大体3回位で効果がでてくるから、その後、自分にあっていると思ったら続ければいいし、そうでない方には、また他の方法を探さないといけない。人によっては、人に触られるのが嫌だったり、鍼が嫌だったりするからね。
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●富樫:病院で治らなくても、鍼灸などの方法があるということは、治ることを諦めなくてもいいということですね!もっと勉強したいと思います!ありがとうございました!
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.完。
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