統合メディカルケアセンター「Tree of Life」

2022年10月06日 / , ,

本当にうつ病ですか?抗うつ剤を飲んでも、症状がよくならない方へ

 

 

 

 

残念ながら、2017年の日本人の年代別の死因を見ると、

10才から44才までの死因の第1位は、自殺です。

とても悲しい事実です。

WHOは、自殺の主要因はうつ病であるとし、

うつに苦しむ人が全世界人口の4%を超えながら、

その多くは正しい診断や適切な治療を受けられていないと指摘し、

早急な対策の必要性を強調しています。

 

日本でも、うつ病の患者数は右肩上がりで増えています。

うつ病の治療の主体は

抗うつ剤、睡眠剤、抗不安薬などの向精神薬で、

その消費量はうなぎ登りです。



医療機関が処方する向精神薬のうち、

患者様1人に処方される1日の睡眠薬の量が

05~09年の4年間で3割増えたことが、

厚生労働省研究班による過去最大規模の約30万人への調査で分かりました。

処方された患者様の約3割が4年後も服用を続け、

このうち薬が減っていない人は約7割に上ります。

日本では、

向精神薬が年間18億錠消費されており、

世界でも群を抜いています。

 



 

うつ病とはそもそも、何でしょう?

うつ病の診断は、

アメリカ精神医学会が2013年に作成した、

診断マニュアルDSM−5に基づいて行われます。

少し長くなりますが、その概略を示します。

 

うつ病(大うつ病性障害)の診断基準(DSM-5)

以下のA~Eをすべて満たす必要がある。

A:以下の症状のうち5つ以上が2週間存在し、機能変化を起している; 1または2を含むこと

1.抑うつ気分

2.興味、喜びの喪失

3.体重減少または増加、食欲減退または増加

4.不眠または睡眠過多

5.精神運動性の焦燥または制止

6.易疲労性、または気力の減退

7.無価値観、または罪責感

8.思考力や集中力の減退、または決断困難

9.自殺念慮、自殺企図

B:症状により臨床的、社会的に機能障害を引き起こしている

C:抑うつエピソードが、物質や他の医学的疾患によるものではない

D:抑うつエピソードが、他の精神疾患によるものではない

E:異常なまでに気分が高揚したり、開放的になったりすることはない

 

Aには、うつ病の症状が記載されています。

Bでは,その症状により、

身体的、精神的、社会的な障害が引き起こされていることが確認され、

C~Eで、身体的、精神的な他の疾患が原因となっていないことを確認しています。

大変明確で、わかりやすい基準です。

 

問題は、Cにおいて、

現在の病院の検査では、

うつ症状を引き起こす病気を見つけることができないことです。

うつ症状の原因となるはっきりとした病気があり、

その治療法もあるのに、見過ごされ、

うつ病とされてしまっている患者様が多いことは、実に残念です。

 



 

うつ病と診断され、

抗うつ剤を何年も服用しても、症状はむしろ悪化し、

ベッドから起きられなくなり、毎日泣いていた方が、

当院で、検査を受け、

正しい診断のもと、治療を受けることで、

たった3ヶ月で元の生活を取り戻したと言うことは奇跡ではなく、

ごく普通にあることです。

 

もちろんすべての向精神薬をやめることもできています。

精神的な症状でも、対症的な薬に頼る治療よりも、

病気の大元の原因を探り、

その治療を行う事で、根本治療は可能です。

 

院長

 

 

 

YouTube 解説はこちら下矢印

 

その不調、本当にうつですか?もしかしたら違う病気かも!?

体調が悪く、病院で検査を受けても異常が無い… 不定愁訴やうつと診断され、抗うつ剤を投与される… こんなケースが多いですが、実は、 うつ以外の病気でうつっぽくなっている人もいます。 それはいったいどういう事なのか!? さっそく動画を見てチェックしてみてください。

 

右矢印体調が悪いとき、あなたはどうしますか? 

右矢印年々増えるうつ病患者(日本) 

右矢印うつ病の診断基準とは?

 

 

 

 

 

 

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