統合メディカルケアセンター「Tree of Life」

2013年09月01日 / 

スリランカ、アーユルベーダ体験記 ~その1

『アーユルヴェーダ』は、5000年の歴史をもつインドの20130901ta.jpg伝統医学です。日本では、リラクゼーションとして行われていますが、インド、スリランカでは、医療として根付いており、アーユルヴェーダ専門病院もあります。アーユルヴェーダは、心、体、スピリットの健康を、自然との調和のなかで取り戻す医療です。本場のアーユルヴェーダを体験するため、先日のお盆休みに、スリランカへ行ってきました。

20130901tb.jpgスリランカとは、光り輝く島という意味です。
日出づる国から、光り輝く島まで、成田から直行便で約8時間の空の旅です。スリランカは長く続いた内戦が終結し、今や経済成長率が10数%をこえ、まさに光り輝いています。春には安倍首相も訪問しましたが、日本とも深い関わりがあります。仏教徒が国民の80%を占め、首都コロンボはとてもキレイな街で、整然としていて、犯罪も少なく安全です。
同じ仏教徒の日本人としては、ヒンズー教のインドと比べ親近感があり、何となく安心します。この美しい、スリランカのオーシャンリゾートに滞在し、アーユルヴェーダで心身の不調を取り除き、リフレッシュすることが今、ヨーロッパでは、大人気なんです。


私たちが訪れたときも、ホテルは、ドイツ語、ロシア語などなど様々な言語が飛び交っていました。
ほとんどの宿泊客は、ヨーロッパの人たちで、夏のバケーションを利用して2~4週間滞在するそうです。
私たちは、日本人らしくお盆休みの5日間を利用し、機内で2泊、滞在3日の強行スケジュールとなりました。ドイツでは、アーユルヴェーダが大変人気で、ドイツ国内にスリランカの企業がアーユルヴェーダの施設を作ったほどです。ヨーロッパの人に交じって、日本人も2組ほどいらっしゃいました。

20130901tc.jpgハイパーメディアクリエイターの高城剛氏(沢尻えりかさんの元夫)も、アーユルヴェーダの心身への驚くほどの効果を、今年、本にしています。海辺に立つホテルは、コテージ式で一軒ずつ分かれています。ベッドには蚊帳が吊ってあり、ゆったりとして、お部屋もなかなかいい感じです。宿泊施設の他、レストラン、バー、フロント、売店、アーユルヴェーダのドラックストア、診察室、施術施設、プールが敷地内に配置されています。ホテルでの1日は、プールサイドでのヨーガから始まります。まるまると太ったヨーロッパのおばさんたちに混じって、なかなかストイックなヨーガの先生の指導を1時間ほど受けます。

20130901td.jpg休憩後、アーユルヴェーダの朝食です。
アーユルヴェーダは、施術だけではなく、食事や、薬も、治療の大切な一部です。食事はカレーがベースですが、それほどスパイシーではなく、日本人の口にもよく合います。ドイツ人が多いためか、ソーセージなど洋食もあります。バイキング形式で、大変おいしく、ついつい食べ過ぎてしまうほどです。

20130901te.jpg朝食後、アーユルヴェーダの医師の診察を受けます。
問診、脈診、舌診、血圧測定、心臓の聴診が診察の内容で、結果はカルテに記載されます。アーユルヴェーダは、すべての人に備わっている生命エネルギー(体質)ともいえる3つのドーシャ;ヴァータ、ピッタ、カパのバランスを見ることで診断治療が始まります。
脈診が最も重要で、医師は人差し指、中指、薬指で脈診し、その人の優位なドーシャを診断します。

私はヴァータ/カパのタイプとの診断でした。
以前から、そうかなと思っていましたので、納得です。

脈診だけで、ドーシャを当てるのも凄い力量だと感じました。3本の指でそれぞれ脈の異なる成分を感じて、ドーシャがわかるそうです。アーユルヴェーダ医師は4年間の大学での研修を経て、国から免許証がおります。施術者も半年間のコースを勉強することが、義務づけられています。スリランカ政府にはアーユルヴェーダ専門の省もあるほどで、国をあげて力を入れています。

ご自分のドーシャのタイプを知りたいですか?

次の簡単な質問に答えて、ご自分の優位なドーシャを予想して下さい。当てはまる項目が、他に比べ多いものがあなたのドーシャタイプです。当てはまる項目が同じくらいあれば、その混合型になります。ドーシャの奥は深く、以下は本当に簡易なチェックとご理解下さい。

ヴァータ
・行動的だ
・心配性である
・気が変わりやすい
・やせていて、太りにくい
・寒いより暖かい方がいい
・脈が速い

ピッタ
・理屈っぽい
・怒りっぽくて批判的
・几帳面
・中肉中背
・暖かいより涼しい方が好き
・脈は中程度

カパ
・穏やかでイライラしにくい
・独占欲が強い
・記憶力が良い
・がっしりしていて、太りやすい
・汗はあまりかかず、持久力がある
・脈はゆっくり

さて、アーユルヴェーダ医は、患者のドーシャのタイプと症状により、オイルを選択し、様々な種類のマッサージ、シロダーラ、パンチャカルマ(体内解毒プログラム)、ラサーヤナ(若返り療法)、ハーブバス、スチームバス等の施術の中から、メニューを決定し、施術者に指示します。

そしていよいよ施術開始です。私のアーユルヴェーダ施術、初体験は次回のブログで御紹介します。
お楽しみに!

院長

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