2024年09月12日 / ーYouTube, ▶︎ 栄養療法, ▶︎【 院長の部屋 】
今年、米国国立がん研究所は、
健康な39万人を20〜27年間追跡調査し、
マルチビタミン・ミネラル(MVM)の効果を検討しています。
残念ながら、マルチビタミン・ミネラル(MVM)は、
病気の予防にも、寿命の延長にも効果が無いとの結果になりました。
むしろ、漫然とサプリメントを飲むことで、
過剰症による副作用が出ることもわかってきています。
バランス良い食事をすることが、
最も安全に、効果的に栄養素を摂る方法です。
健康に長生きするために効果のあるサプリメントとは、
どのようなものでしょうか?
大阪大学の研究では、毎日の生活で、以下の8つを気をつけると、
寿命が延びることが明らかになっています。
この生活習慣をサポートするサプリメントがあれば、
健康に長生きするのに役に立ちそうです。
私は、以下の6つが鍵になると考えています。
私たちは、酸素を吸ってエネルギーを作っていますが、
吸った酸素の1〜2%が活性酸素となります。
この活性酸素が、からだを酸化しサビを作り、老化を起こします。
酸化を防いでくれる抗酸化剤には、色々種類がありますが、
次の3つがお薦めです。
ビタミンCは、強力な抗酸化作用があり、
水に溶けるので、過剰症になりにくいビタミンです。
アスタキサンチンは、サケに含まれ、強力な抗酸化作用があります。
サケが、産卵のための過酷な川上りが出来るのは、
アスタキサンチンのおかげです。
レスベラトロールは、赤ワインに含まれます。
脂肪分の多いフランス料理を食べるフラン人が、
心筋梗塞になりにくいのは、
赤ワインを食事と一緒に飲むためと言われています。
食べた糖分と体のタンパク質が結合すると最終糖化産物(AGE)ができ、
体のコゲの原因となります。
体のコゲを防ぐには、
焼いた物より、生や、煮た物を食べるようにするなど、
食事を気をつけるのが一番ですが、
以下の物が、抗糖化作用があるとされています。
ミトコンドリアが、私たちのエネルギーを作っています。
50歳で、20代の頃の半分ほどに減ってしまい、
電池切れの原因となります。
5-ALA、NMN、水素吸入の三種の神器で、活性化が出来ます。
通常の食事で摂ることが難しい栄養素は、
サプリメントで摂るしかありません。
年を取ると、朝早く目が覚めたり、睡眠時間が短くなります。
これは、眠りのホルモン『メラトニン』が、
年齢とともに減ってしまうためです。
脳内ホルモンを調節する内因性カンナビノイドも年齢とともに、欠乏します。
メラトニンもCBDもサプリメントで補充が可能です。
睡眠薬は、脳機能を落とすことで睡眠を導入します。
認知症との関連が不安視されている点です。
睡眠薬を使わないでも、若い頃と同じ自然な眠りを得ることは可能です。
日本人の三大死因の二つ、心筋梗塞、脳梗塞、脳出血は血管の老化が原因です。
毛細血管の老化を防ぐには、ルイボスティー、シナモン、水素ガスが有効です。
動脈硬化を防ぐには、青魚に含まれる
EPA、DHAなどオメガ3脂肪酸を摂ることが効果があります。
腎臓の上にある副腎は、様々なホルモンを作っています。
そのうちDHEAは、血管拡張、抗老化、抗炎症、抗動脈硬化、抗うつなど、
様々な作用から、『若返りのホルモン』と呼ばれています。
DHEAも20代をピークに、年齢とともに低下します。
とろろ芋の自然薯から、抽出されたDHEAのサプリメントを摂ると、
若い頃のレベルまで上げることが出来ます。
以上のように、ヘルシーエイジングを助けるサプリメントの条件は、
以下のようになります。
継続して飲むことが可能ですが、
年に1回は、効果がちゃんと出ているか、過剰症は出ていないか、
検査を受けて確認することが必要です。
保険外ですので、お金はかかりますが、
生涯にかかる医療費を、年代別に見ると、
70才未満で半分、70才以上で半分の医療費を使っていることがわかります。
何もしなければ、このパターンになる可能性が高いです。
貯蓄をして老後に備える、保険に入るなど対策はいろいろあります。
中年以降、ご自分の健康に投資し、
70歳以降の医療費を平均化することも考えられます。
英国のエリザベス女王のように、家族に見守られながら、
静かに老衰でこの世を去るのが、人生100年時代の理想です。
そのためには、大阪大学の提唱する生活習慣を取り入れながら、
サプリメントでヘルシーエイジングをサポートする事も考えてみて下さい。
院長
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