BLOG

2019年03月25日 / , ,

これでいいのか日本の医療? 第24話 副腎疲労症候群をご存知ですか?

うつ病と診断される前に考える病気に、副腎疲労症候群があります。自律神経失調症や更年期障害に比べ、まだ知名度は低いですが、現代の日本で、確実に増えている病気です。


現代社会で、私たちは多くのストレスにさらされています。極度のストレスは、キラーストレスとなって、心身のバランスを崩し、死に至るような体の反応を起こしてしまうこともあります。キラーストレスから私たちを守るのが、腎臓の上にある、副腎から分泌されるホルモンです。ところが、ホルモンの過剰な分泌が続くと、副腎が疲れてしまい、ホルモンを分泌することができなくなり、ストレスに負けてしまいます。すると、慢性的な疲れや、やる気が出ない、朝起きれない、低体温、低血圧などの症状が起こります。これが副腎疲労です。


重症になると、会社を休職したり、寝たきりで家事ができなくなってしまうこともあります。責任感が強く、一人で何でも背負ってしまう性格の方に発症することが多いので、ご自分の状態がふがいなく、大変苦しまれます。病院に行っても、どこにも異常が見つからず、うつ病や更年期障害、慢性疲労症候群と診断されますが、処方された薬を飲んでも症状が治ることはありません。

 

他人に任せることができず、仕事を抱えてしまい過労死寸前の企業戦士の方に発症することが多いようです。30代の働くお母さんも、仕事と家庭の両立、子育て、親の介護と負荷かがかかると、本当は人生で最も体調のいいときなのに、体調を崩し、ご主人が単身赴任などされたら、もう持ちません。東北では、東日本大震災の後、被災者のお世話をする仕事をされた方に、多く発症し、震災後しばらくしてから、改善しない長く続く体調不良に苦しまれました。下のチェックリストを試して下さい。チェック項目が多い方は、副腎疲労の可能性があります。


震災の時の、日本人の我慢強さは、世界から賞賛されましたが、度を超すと、ご自分の首を絞めてしまうことになります。副腎が弱っているのに、コーヒーをがぶ飲みしたり、日本独特のスタミナドリンクを飲んで、残りわずかな副腎ホルモンを絞りだしても、先が見えています。

 

飽食の時代、インスリンの過剰分泌が続いた後に、インスリンが機能低下し起こる糖尿病、抗うつ剤の乱用により起こるセロトニン枯渇によるうつ病の悪化、女性ホルモン、男性ホルモン分泌低下による更年期症状、加齢によるメラトニン低下による睡眠障害、そしてこの副腎ホルモン低下による副腎疲労症候群と、ホルモンの機能低下による体調不良が、近年とても多いのに、糖尿病以外は、無視されてしまうのはなぜでしょうか?

 

日本では、まだよく知られていない副腎疲労ですが、血液検査を受けることで簡単に診断できます。


副腎から分泌されるコルチゾールは、ストレスに反応して増えるため、ストレスホルモンと呼ばれます。朝、太陽が昇るとともに分泌が亢進し、活動性が高まり、夜は低下し、代わりにメラトニンが分泌され、休息に向かいます。血圧上昇、血糖上昇などの作用があり、過剰な分泌は、体に有害です。DHEA-1は、副腎で50種類以上のホルモンに変化するため、『ホルモンの母』と呼ばれます。また、『癒しのホルモン』とも言われ、ストレスから体を守ってくれています。20代をピークに、加齢とともに低下します。血液中のコルチゾールとDHEA-1の値を比較することでご自分の副腎の疲労度を知ることができます。


副腎疲労と診断されても、生活の改善とサプリメントで、副腎機能を復活させることが可能です。ステロイドを服用すると、一時的な症状の改善が得られますが、4日以上続けて服用すると、ご自分の副腎でのホルモン産生をかえって抑制してしまいます。ヤムイモから抽出された天然ホルモンDHEAを取る事で、ホルモン産生を改善できます。副腎は、体の中で最もビタミンCの濃度が高く、ホルモン合成に利用しています。ビタミンBも必要で、総合的にビタミン、ミネラルを取ることが疲れた副腎の回復に必要です。1年以上、抗うつ剤を飲んでも全く改善しなかった症状が、サプリメントにより3ヶ月ほどで体調が改善し、元気に職場復帰されています。

 

病院に行っても病名だけがどんどん増えて、処方される薬の種類や量も増えますが、症状はさっぱり改善せず、むしろ悪化するように感じられます。気持ちばかり焦ってしまい、体がついて行かず、かえって状況を悪化させてしまうことも。でも、副腎疲労の検査を受けることで、原因がはっきりすると、気持ちが落ち着くと同時に、治療への意欲もわいてきます。慢性の症状に悩んだら、検査を受けてみましょう。そして原因がわかったら、専門医の指示に従って治療しましょう。きっと、体調が元のようによくなり、やる気が出てきますよ。

 

うつ病と診断されて、抗うつ剤の服用を始める前に考える必要がある病気は、今回紹介した、自律神経失調症更年期障害副腎疲労症候群だけではありません。

遅延型食物アレルギー

有害ミネラルの体内蓄積

亜鉛、マグネシウム、鉄など必要ミネラルの不足

ビタミン不足

睡眠時無呼吸症候群

リーキーガット症候群

甲状腺機能低下症

電磁波の帯電などなど沢山あります。

 

診断がつき、適切な治療を受けると、抗うつ剤を飲まなくても、健康な心身を取り戻す事ができます。何度も繰り返しますが、くさい物に蓋の対症治療より、病気の原因を探して治療する根本治療は、本当の健康を取り戻してくれます。医療の目的は、患者様の症状を解決し、薬を飲まなくても、病院に通わなくても、健康に生活できる状態まで改善する事だと思います。

 

朴澤 孝治

Copyright © 2019 統合メディカルケアセンター Tree of Life, All Right Reserved.