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2019年04月07日 / , ,

これでいいのか日本の医療? 第26話 アンチエイジング医療とは

前回、『老化は病気』という新しい考え方を、ご紹介しました。

病気であれば、原因があり、原因となる物を治療すれば、病気は治る、つまり、老化を遅らせることができると言う考え方です。


老化に影響するのは、遺伝因子が30%環境因子が70%と言われています。

『長寿遺伝子』『若返り遺伝子』と言われるサーチュイン遺伝子を活性化すると、寿命が延長する事がわかりました。サーチュイン遺伝子は、空腹により活性化します。実際、カロリー制限を行うと寿命が延長することが、マウスなどの実験で証明されています。腹8分目にし、夜食や間食は避け、運動を心がけましょう。また、赤ワインの成分レスベラトロールもサーチュイン遺伝子を活性化する可能性が示唆されています。


環境因子には、呼吸で吸った酸素から作られる活性酸素による体のサビ血糖の乱降下によるインスリンストレスホルモン分泌低下による身体の衰え毎日の食事から蓄積される有害重金属や食物アレルギーによる障害などがあります。


酸素を吸って生きている私たちは、酸素によるサビすなわち老化を避けられません。吸い込んだ酸素の2%が体の中で活性酸素(酸化ストレス)となり、体をさびさせます。リンゴの皮をむくと、しばらくすると赤くなってしまいます。これがさびです。塩水やレモン汁をかけると、リンゴは赤くなりません。これは塩分やビタミンCが、リンゴがさびるのを防いでくれているからです。私たちの体の中にも、さびの原因や、さびから体を守る仕組みがあります。


食べ過ぎ、睡眠不足、激しい運動、喫煙、過度の飲酒、紫外線、ストレス、食品添加物、環境汚染、生活習慣病、農薬、漂白剤などにより酸化ストレスは増大します。酸化ストレス検査で、私たちの体がどのくらいさびているのか調べる事ができます。また、さびを防ぐ抗酸化物質のビタミンC、β-カロテン、ビタミンA、ビタミンE、還元型コエンザイムQ10などの血中濃度を調べることで、ご自分の抗酸化力、すなわち、体がさびるのを防ぐ力を知ることができます。それぞれの抗酸化物質は、体の中で働く場所、役割分担があり、どれ一つ欠けても抗酸化力が低下します。


アンチエイジング健診を受けると、血管を初めとする全身の器官の老化度老化を加速する老化危険因子を知ることができます。老化度は、筋年齢(筋肉量、筋力)血管年齢(動脈硬化度)神経年齢(高次脳機能)ホルモン年齢(血中、唾液中ホルモン濃度)骨年令(骨密度)があります。老化危険因子には、酸化ストレス心身ストレス(血中コルチゾール、DHEA濃度)ホルモンバランスの乱れ遅延型フードアレルギー腸内細菌バランスの乱れ有害金属の体内への蓄積必須栄養素欠乏などが有ります。検査内容は、高城剛さんの著書『不老超寿』に、詳細にまとめられていますので、参考にして下さい。100才以上生きている人は、全身がバランスよく老化し、老化危険因子が少ないことがわかっています。


アンチエイジング健診により、ご自分の弱点がどこに有るかがわかれば、禁煙など生活習慣を変えたり、専門の知識を持った医師の指導のもとに、サプリメントや、高濃度ビタミンC点滴療法適切な運動食事指導などによって、アンチエイジングを効率よく行う事ができます。全国のアンチエイジング医療専門クリニックを紹介した『アンチエイジング医療最前線』を参考に、相談されるといいでしょう。

 

アンチエイジングを毎日の生活の中で行うには、以下の事に気をつけられるといいでしょう。すでに、環境因子として、これまでご説明してきたことがほとんどです。

 

  1. 快眠
サーカディアンリズムを保つ。朝、太陽を浴びる。平日と休日で習慣を変えない。ブルーライトを夜、浴びない。

約90分の倍数の睡眠時間と深い眠りで、成長ホルモン、メラトニンアップ

睡眠不足は、食欲を抑えるレプチンを低下させ、食欲が増進する。更に、脂肪を蓄積するグレリンを活性化し、肥満のリスクが高くなる。

睡眠時無呼吸症候群に注意

  1. 快食
自分に合った食生活を考える。インスリンストレスを避ける。

自分では作れないビタミン、ミネラルなどの必須栄養素を十分に摂る。

有害物質を体に入れない。デトックス。

毎日12時間以内に食事を済ませ、夜8時以降は食べない。

遅延型食物アレルギーに注意。

サーチュイン遺伝子の活性化のため、時には、週末のミニファスティング。

  1. 快便
腸内環境を整える。

  1. ストレス発散
わくわくする(旅行、冒険、恋愛)、笑う。〜成長ホルモン、『癒しのホルモン』DHEAの分泌が高まり、『ストレスホルモン』コルチゾールが減る。

自律神経のバランスをとり、脳内のセロトニンを増やす。

薬に頼らない。

副腎疲労更年期障害を放置せず、ケアをする。

  1. 適度の運動
週2〜3回の30分ほどの筋肉トレーニングで、筋肉量、筋力維持と成長ホルモンの分泌アップ

毎日15分の有酸素運動。3ヶ月継続すると、セロトニンの活性化が持続し、自律神経が安定する。


沢山あって、大変そうですが、最も老化が進んだ器官と最も大きな危険因子2つを改善すると、80%アンチエイジングは達成されます医学の父、ヒポクラテスは紀元前の人ですが、毎日の生活に気をつけ、薬草のみで120才まで元気に生きました。ヒポクラテスを見習って、元気に、幸せに寿命を全うしましょう。

 

朴澤 孝治

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